2012年9月16日日曜日

レコーディング回想記⑦

7/2(月)

元々歌録りのみの予定から、ギター録り→歌録り、と変わったこの日。
まずはギター録りをエンジニア佐藤さんの教えている専門学校のスタジオにて行った。
僕はバイト先から行くため手ぶらで直行。回想記⑥で書き忘れたのだが、
僕のギターをネロさんに持って帰って頂いて、そのまま積んでもらってきていた。

僕がスタジオに着くと、既にギター、マイクのセッティングが進んでいた。
この日は専門学校の授業の一環として、スタジオをお借りしていたので、
コントロールルームには学生さん達が10名程いらっしゃった。

まずは録り直しのストロークギターから録っていった。
いろいろギターを試し、おそらくこのパートはネロさんが持って来ていたシンライン
に落ち着いたと記憶している。この日は歌録りも予定していたからか、僕の記憶が曖昧。
何テイクか重ねて、良いテイクをパンチインして、次はアルペジオパート。
これは僕のテレキャスターを弾いてもらったと思う。
百戦錬磨のギタリスト、ネロさん、かなり調子良く録れたと思う。
後半のアウトロで、一カ所フレーズが間違ったところがあったけれど、スケール内で問題なくむしろフックになっていたのでそのままOKを出した。
そして、これも回想記⑥に書き忘れたが、サビにオブリガードパートがあった。
これはわりとスムーズに録れたと思う。
サビに入る歌の駆け上がりとユニゾンのホールトーンスケールのフレーズ、そこからオクターブ奏法で半音ずつ下がって行く。今回はバンド編成で、他に上モノは入れられなかったので、このパートが
重要だった。
ここまでで書かなかったが、ストローク、アルペジオ、オブリガード、この3本のギターにはミックスの段階でコーラスなどをかけてアフリカのポップスのようなギターに仕上げる
予定だった。ポールサイモンの「Grace land」のような。

次はギターソロ。
この時間はちょっとした盛り上がりを見せた。
回想記⑥で書いた、間奏の折り返し部分の前のフレーズが少し難しく、
なかなかうまく行かなかった。
僕はある程度のテイクを残しつつ、
「あと3テイクで録れなかったらこれで!」
とか
「じゃああと何テイクだけね!」などとプレッシャーをかけた。
もちろん楽しく。ネロさんも燃えてくれた。
学生さん達がしだいに応援してくれ、良いテイクが録れた時には
みなさん喜んでくれた。こういう時間、冷静に考えると少し恥ずかしいのだけど、
その時はスタジオ共同作業の醍醐味の一つだ、といつも思う。こういう時間がとても
好きだ。
アウトロのブルージーなソロも盛り上がった。
今回ネロさんにはかなり無理をお願いして、たくさんギターを弾いてもらった。
基本おしゃれなサウンドに聴こえつつ、ちょっとロック、ブルース出来たのは
ネロさんの仕事。よかった。
撤収しつつ、学生さんたちと話したり。最後も車を見送ってくれた学生さん。
僕も音楽の専門学校出身なので、とても懐かしい気持ちになった。
スタジオがどんどん潰れて行くこの厳しい音楽業界。どうか彼らに仕事がありますように。そして感謝。

ギター録りも無事終ったので、次は歌録りへ。
この日も若干時間を押して、初台のスタジオノアへ移動。
ここからは佐藤さんとワンツーマン。
機材、マイクをセッティングし、置いてあるドラムに毛布をかぶせたりして準備。
声出し、ウォームアップなどをしていた。
そしてここからまたもトラブル発生。
モニター環境作りなどを進めていると、どうも機材の調子が良くないようだった。
前回のギター録りの回想記で、またも書き忘れていたのだが、
その時はハードディスクが読まなかった。そして、この日はどうも別の理由だった
と思う。再生しても途中でパソコンが固まってしまう。
いろいろと佐藤さんが頑張って手を打ってくださっていた。
その日は日付の変わる24時まで予約していのだが、23時半を過ぎても歌録りは
始まっていなかったと思う。

そして、佐藤さんの尽力により23時半過ぎについに録れる状態に。
スタジオの空きを確認し26時まで延長。

佐藤さんが用意してくださったマイクはとても良い音で、ナチュラルに太かった。
その良さが返って僕の歌の音量の不安定さをあらわにしていた。佐藤さんからアドバイス頂いて、ボリュームのコントロールに気をつけると、
うまく解消出来た。
考えてみると、きちんとしたマイクでちゃんと歌を録るのは4年分くらいかもしれない。
その間に喉の故障もした。その故障を乗り越える段階で腹式呼吸をちゃんと教えて頂いたり、より安定した声が出せるようになった。その成果がここに出ていたように思う。
今回事前に佐藤さんとオートチューン、歌のピッチを直すエフェクト、は使わない、と
決めていた。声の質が変わってしまうから。
6、7テイクを録り終えて、声も変わって来ていたので、部分的に足りないと思われるパーツを録音。主にサビ前の駆け上がりフレーズや、2番の頭。2番の頭は転調してすぐ5音音階なので、かなり難しかった。
全部で8、9テイク分ほど録って終了。26時。

佐藤さん、ずいぶんお疲れのはずなのに、僕の自宅まで遠回りして送ってくださった。
今回こうしてバンドでレコーディング出来、良い作品に仕上がったのは、
佐藤さんなくしてはあり得なかった。いろんなトラブルや僕の未熟な部分も
寛大にカバーしてくださった。感謝しきれない。
この先必ず恩返ししなければ、僕は地獄行きだろう。

重要な歌録りとギター録りを完了してもまだ作業は残っていた。
その歌のセレクトとつなぎ、キーボードの録り直し、そして自宅でのエレピ、シェイカー、コーラスのダビングだ。


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