2012年9月17日月曜日

レコーディング回想記⑧〜完〜

7/3(火)

ドラム、ベース、ギター、ボーカルのレコーディングが完了し、
この日はキーボードの再録。
僕の家に吉村君に鍵盤を持って来てもらって、ライン入力にて録音。
このとき前日録ったギターとボーカルが入ってない状態で録ったと思う。

前回6/26にドラムベースとせーので録ったのもよかったが、
吉村君は自分のプレイに納得いかず録り直しとなった。
僕的にはOKだったが、彼のこだわりは素晴らしいと思う。

テイク的には2、3テイクくらいだったと思う。彼の安定力は素晴らしい。
僕の家の冴えない部屋でも集中力を持って、曲へ入って行って、熱い演奏をしてくれた。
アウトロでのソロも前回に劣らない素晴らしさだった。

その後、アウトロ以降のエレピはを吉村君に弾いてもらった。
アウトロ9小節目以降はすべて吉村君のプレイだ。その前まで僕が弾いている。
ややこしい。アウトロ9小節目からのソロも試行錯誤して、ブルーススケールで入って、
そこから悪魔が天国へ昇華するような展開をお願いした。
ポリリズム部分もさらにシンコペーションする感じでより面白くしてくれた。
わりとさくっと録れたと記憶している。
これで吉村君の作業は終わり。

今回、曲を共作してくれた彼の功績は大きい。
吉村君とは今、別のユニットを始めている。
もしこの曲を気に入って下さったとしたら、
このユニットを期待して待っていて頂ければと思う。
うまくレコーディング出来れば、おそらくそれよりももっとよい曲がこのユニットの曲として発表出来ると思う。とびきりのやつが出来ている。

7/4(水)
バイトから帰ってからおそらくコーラス、シェイカーのダビングをしたと思う。
この辺りはかなり佳境で、かつ1人作業なので記憶が曖昧。
この回想記、結構メールのやりとりを遡って作業日等を確認しているのだけど、
おそらくこの日、歌のセレクトより先にダビングをしたと思われる。
そう、そして字ハモ(歌詞をハモる)の部分は先にセレクトした記憶がある。
そうしないと合わせて歌えないから。
コーラスでは間奏の部分(OH〜OH〜)で嫁さんに歌ってもらっている。
僕の曲に参加してもらうのは初めて。ポール&リンダマッカートニーよろしく、
と思いつつ。2人で同時に歌ったものを4回分ダビングしている。
今回コーラスは僕の曲にしては少なめだ。というのもメロディが複雑すぎて
ハモれない。かつパッド的なものも必要なかったからだ。

7/5(木)
おそらくこの日ボーカルのセレクトをしたと思う。
この日もバイトから帰宅後、そして深夜まで作業していたはず。
形跡がメールに。というのもこの翌日がミックス作業日だったからだ。
ボーカル、セレクトするまでは不安だったのだけど、
つないでみると、ほぼ足りないところもなく、良いものが出来たと感じた。
今まで一番良い歌かもしれない、と思っている。
もう少しクールなテイクもあったのだけど、
歌っている最中、自分の一番の持ち味はやはりポップさだ、と
強く感じたので、セレクトもポップな表情のものを選んだ。
ある意味以前から聴いてくださっている方に違和感ないものになっていると思う。
曲の複雑さを中和する意味もあったと思う。
そして、当初の予定通りオートチューンは使わずに済んだ。当たり前の話なんだけど。

7/6(金)
この日はミックス作業日。
エンジニアの佐藤清志さんの自宅スタジオ、secret base studioへお邪魔した。
綺麗な一軒家の一部屋に、非常に立派なミックススタジオが作られていた。
まずは、僕は基本待つだけだったのだけど、とても座り心地のいい椅子があって、
疲れる事なくミックス作業を拝見した。
その間に撮った写真。なぜか光が美しく撮れた。




佐藤さん、とても集中して作業されていた。
一段落ついたところで、いろいろと意見を交わしたと思う。
ギター3本にかけるコーラスの事や、ドラムのサウンド、
とくにドラムのサウンドについては時間をかけたと思う。
コンプレッサーのかかり具合に関してはラジカセで聴き比べたりした。

そして、一番大きな点はギターのストロークパートを結局、
一番最初のスタジオノアでレコーディングでしたものに戻したところだった。
部分的にやるべきフレーズをやれていない部分がったが、そこはやむなく編集した。
そうしてでも、そのギターにしたほうが全体のサウンドはまとまった。
一番最初のレコーディング、しかもなれない状態で弾いて頂いたものだったが、
キチンとリズムに乗り、その後に録った音とずれはいっさいなかった。
ここにギタリストネロさんの底力があった。助けられた。

ボーカルやエレピにかけるリバーブの量など、
他にも細かいボリュームの調整などとても楽しく作業した。
終電間際まで作業して頂いて、結局仕上がるに至らず、残りはメールのやり取りで
仕上げることになった。

7/9(月)

音データの締めきりの前日。
佐藤さんが作業出来る日がこの日だった。
メールで送って頂いて、微調整をして頂いて、また送って頂いて、
というやり取り。最終的に2つのバージョンを作って頂いて、
僕が最後に選んだ。
このやりとりではギターのバランスと、ドラムのオーバーヘッドと呼ばれる、
頭上に立てられたマイクの音量のバランス、ボーカルのバランス、この辺りが主な
やりとりだったと思う。
あとは音全体にかけるトータルコンプの量。サウンド全体をどれくらい、つぶすか、
という具合だ。
歌のボリュームはかなり悩んだあげく、自分的に少し大きめのものを選んだ。
歌詞が入って行くかどうか、そこが重要だった。
音楽的にはもうすこし小さいほうがバランスがよかったかもしれないのだけれど、
今回歌詞に関してはしっかり届けたい、と思っていたので大きめにした。
0.5デシベルの差で、歌詞が届くイメージが変わる感じがした。

ちなみに曲のエンディング、アカペラになって終わるのだが、
途中でブツ切れのようにしてある。これは意図しての事。
ほんとうはしっかり「ダン」と発音していたものを、
佐藤さんが意図してブツ切りにして下さっていた。
切れてないものと両方聴き比べたが、切れているほうがかっこ良かったのだ。

そうして7/10(火)、締め切り日に月見ル君想フに納品することができ、
無事レコーディングは完了した。

今回のレコーディング、まず第一にライブハウス月見ル君想フさんからのコンピレーション参加依頼が
なければ実行されなかった。ちょうど僕が行き詰まりかけていたタイミングで、
なんでもいいからやってみようと思えた。
店長寺尾さんにはお世話になりっぱなしです。感謝です。

そして、共作者の吉村隆行君。
この話を承諾してすぐ、彼と共作しようと思った。
先に書いたが、既に彼とはユニットとして共作を始めていて、
かなり手応えのある曲が書けていた。
彼がいれば1日あれば必ずいい曲が書けると思った。
そして実際良いものが書けた。ありがとう。
そしてこのユニット、早く音を届けられるように頑張りたい。

そしてイトケンさん、笹井さん、ネロさん、のバンドメンバー。
さらに笹井さんのご紹介で今回非常にお世話になったエンジニア佐藤清志さん。
皆さんの協力なしには産まれなかった。
今週、打ち上げがあるので、改めて感謝を伝えたい。


ここからたくさんの人に曲が届くように願っています。



「Bon(nb) Odori」

Music by クノシンジ、吉村隆行
Word by クノシンジ
Produced & Arranged by クノシンジ
Recorded & Mixed by 佐藤清志
Mixed at Secret Base Studio

クノシンジ:Vocals, Shaker, Electric Piano
伊藤健太:Electric Bass
笹井享介:Drums
ネロ:Electric Guitars
吉村隆行:Piano, Electric Piano
久野はるか:Chorus


2012年9月16日日曜日

レコーディング回想記⑦

7/2(月)

元々歌録りのみの予定から、ギター録り→歌録り、と変わったこの日。
まずはギター録りをエンジニア佐藤さんの教えている専門学校のスタジオにて行った。
僕はバイト先から行くため手ぶらで直行。回想記⑥で書き忘れたのだが、
僕のギターをネロさんに持って帰って頂いて、そのまま積んでもらってきていた。

僕がスタジオに着くと、既にギター、マイクのセッティングが進んでいた。
この日は専門学校の授業の一環として、スタジオをお借りしていたので、
コントロールルームには学生さん達が10名程いらっしゃった。

まずは録り直しのストロークギターから録っていった。
いろいろギターを試し、おそらくこのパートはネロさんが持って来ていたシンライン
に落ち着いたと記憶している。この日は歌録りも予定していたからか、僕の記憶が曖昧。
何テイクか重ねて、良いテイクをパンチインして、次はアルペジオパート。
これは僕のテレキャスターを弾いてもらったと思う。
百戦錬磨のギタリスト、ネロさん、かなり調子良く録れたと思う。
後半のアウトロで、一カ所フレーズが間違ったところがあったけれど、スケール内で問題なくむしろフックになっていたのでそのままOKを出した。
そして、これも回想記⑥に書き忘れたが、サビにオブリガードパートがあった。
これはわりとスムーズに録れたと思う。
サビに入る歌の駆け上がりとユニゾンのホールトーンスケールのフレーズ、そこからオクターブ奏法で半音ずつ下がって行く。今回はバンド編成で、他に上モノは入れられなかったので、このパートが
重要だった。
ここまでで書かなかったが、ストローク、アルペジオ、オブリガード、この3本のギターにはミックスの段階でコーラスなどをかけてアフリカのポップスのようなギターに仕上げる
予定だった。ポールサイモンの「Grace land」のような。

次はギターソロ。
この時間はちょっとした盛り上がりを見せた。
回想記⑥で書いた、間奏の折り返し部分の前のフレーズが少し難しく、
なかなかうまく行かなかった。
僕はある程度のテイクを残しつつ、
「あと3テイクで録れなかったらこれで!」
とか
「じゃああと何テイクだけね!」などとプレッシャーをかけた。
もちろん楽しく。ネロさんも燃えてくれた。
学生さん達がしだいに応援してくれ、良いテイクが録れた時には
みなさん喜んでくれた。こういう時間、冷静に考えると少し恥ずかしいのだけど、
その時はスタジオ共同作業の醍醐味の一つだ、といつも思う。こういう時間がとても
好きだ。
アウトロのブルージーなソロも盛り上がった。
今回ネロさんにはかなり無理をお願いして、たくさんギターを弾いてもらった。
基本おしゃれなサウンドに聴こえつつ、ちょっとロック、ブルース出来たのは
ネロさんの仕事。よかった。
撤収しつつ、学生さんたちと話したり。最後も車を見送ってくれた学生さん。
僕も音楽の専門学校出身なので、とても懐かしい気持ちになった。
スタジオがどんどん潰れて行くこの厳しい音楽業界。どうか彼らに仕事がありますように。そして感謝。

ギター録りも無事終ったので、次は歌録りへ。
この日も若干時間を押して、初台のスタジオノアへ移動。
ここからは佐藤さんとワンツーマン。
機材、マイクをセッティングし、置いてあるドラムに毛布をかぶせたりして準備。
声出し、ウォームアップなどをしていた。
そしてここからまたもトラブル発生。
モニター環境作りなどを進めていると、どうも機材の調子が良くないようだった。
前回のギター録りの回想記で、またも書き忘れていたのだが、
その時はハードディスクが読まなかった。そして、この日はどうも別の理由だった
と思う。再生しても途中でパソコンが固まってしまう。
いろいろと佐藤さんが頑張って手を打ってくださっていた。
その日は日付の変わる24時まで予約していのだが、23時半を過ぎても歌録りは
始まっていなかったと思う。

そして、佐藤さんの尽力により23時半過ぎについに録れる状態に。
スタジオの空きを確認し26時まで延長。

佐藤さんが用意してくださったマイクはとても良い音で、ナチュラルに太かった。
その良さが返って僕の歌の音量の不安定さをあらわにしていた。佐藤さんからアドバイス頂いて、ボリュームのコントロールに気をつけると、
うまく解消出来た。
考えてみると、きちんとしたマイクでちゃんと歌を録るのは4年分くらいかもしれない。
その間に喉の故障もした。その故障を乗り越える段階で腹式呼吸をちゃんと教えて頂いたり、より安定した声が出せるようになった。その成果がここに出ていたように思う。
今回事前に佐藤さんとオートチューン、歌のピッチを直すエフェクト、は使わない、と
決めていた。声の質が変わってしまうから。
6、7テイクを録り終えて、声も変わって来ていたので、部分的に足りないと思われるパーツを録音。主にサビ前の駆け上がりフレーズや、2番の頭。2番の頭は転調してすぐ5音音階なので、かなり難しかった。
全部で8、9テイク分ほど録って終了。26時。

佐藤さん、ずいぶんお疲れのはずなのに、僕の自宅まで遠回りして送ってくださった。
今回こうしてバンドでレコーディング出来、良い作品に仕上がったのは、
佐藤さんなくしてはあり得なかった。いろんなトラブルや僕の未熟な部分も
寛大にカバーしてくださった。感謝しきれない。
この先必ず恩返ししなければ、僕は地獄行きだろう。

重要な歌録りとギター録りを完了してもまだ作業は残っていた。
その歌のセレクトとつなぎ、キーボードの録り直し、そして自宅でのエレピ、シェイカー、コーラスのダビングだ。


レコーディング回想記⑥

6/26(火)のレコーディングで、無事ドラム、ベースは録り終えたものの、
キーボードは差し替えることになり、ギターは多くのパートが残っていた。
7/2(月)に予定していた歌録りの前に、再びエンジニアの佐藤さんの
教えている専門学校のスタジオをお借りして、ギターを録音することになった。

6/26(火)に唯一録れたストロークパートのギターも、帰ってから家で聴いてみて、
出来れば録り直しをお願いしたい、と思った。
やるべきアイディアがプレイされていなかったし、サウンド的にももし再トライ出来たらいいな、と感じたからだ。

ギタリストのネロさんに再録の了承を得つつ、曖昧になっていたギターソロパートも
時間的に決めておいた方がよいだろうと思い、6/30(土)に僕の家でギターのリハをお願いした。今回の曲、ギターの担う部分が大きい。出来る限り決めておきたかった。

6/30(土)、ネロさんは車で来てくれた。おそらく一応2本ギターを持って来てくれた
と記憶している。
ストロークパートの再確認とアルペジオパートのフレーズ確認、
ギターソロのフレーズ決め。
間奏のソロ、ネロさんらしい粘っこく、おしゃれなソロを考えてくれた。
折り返すところのフレーズでわいわい盛り上がって一緒に考えた。
裏でコーラスが入ってくる部分の上にブルーススケールで灰汁、
かつ悪を出してくれた。
ラストサビに入る前にスウィープピッキングの綺麗な山を描いているのは
ご愛嬌。最初のスタジオリハの時からのアイディア。
ネロさんらしいのでそのままお願いした。
アウトロの出だしにもギターソロ。そこも銃で撃ち抜かれた悪魔がもだえるように、
とブルージーなソロにした。
アウトロ後半には8分音符3つでズレて行く、歌とユニゾンのユレーズと、
ポリリズム部分には変わったフレーズ、その後には8分音符9つ分を8で割るフレーズが
あった。(こう書いてもよくわからないと思うのだけど。実際僕も考えた時数字でよくわからなかったし、譜面に起こそうとしても無理だった。)
その部分も確認した。

ギターは結局ネロさんのメインギターを僕のテレキャス、この2本で
あとは現場で決めようと、なっていたはず。
わりとその前のレコーディングで苦戦したのは、僕のデモの様なテレキャスの
音と差があったからかもしれないと思ったからだ。ネロさんには心苦しかったけれど、
僕のテレキャスで弾いてもらう事をお願いした。
ネロさんはとてもこだわりのあるギタリストでありながら、
全体のサウンドのために自分のギター以外で弾く事も了承してくれた。
全力で感謝しかない。

7/2(月)はいよいよギター全パートと歌録り。
長くなりそうなので、記事を変えます。

『MOON ROMANTIC 月見ル君想フのウタ』通販のご案内

9/19発売
『MOON ROMANTIC 月見ル君想フのウタ』
通販のご案内です。

2012/09/19 
定価:¥ 2,310(税込)OTCD-2829

1. 東京60WATTS / 月見ル君想フ
2. 寺前未来 / ペーパードライバー
3. クノシンジ / Bon(nb) Odori
4. ムーン(ス)ライダース (佐々木良&伊藤健太) / 日暮れのメロディ1993
5. Natural Records / しゅわしゅわ
6. 宇宙遊泳 / 千切雲
7. A.D.O. / 月見ル君想フ
8. bananafish / ひとりぼっち
9. Suzken / さまよう月


現在ライブ活動をしておりませんゆえ、手売り等が難しい状況ですので、
僕の方でも通販をいたします。
送料無料です。(メール便での郵送となります。ご了承ください。)
特典として「Bon(nb) Odori」デモバージョンCDRをお付けします。
メールを頂ければ振込先をお教え致しますので、
お振り込み確認後発送します。詳しくはメールにて。
Paypalでのお支払いも可能です。
ご購入お考えの方はぜひご連絡ください。
件名を「コンピ通販」などで mail@kunoshinji.net
までお願い致します。



2012年9月10日月曜日

レコーディング回想記⑤

6/26(火)。
この日はもともとベースとキーボード、そしてギターのレコーディングの予定だった。

それが、6/19(火)のドラムレコーディングが流れ、ドラムもこの日に録ることになり、
ドラム、ベース、キーボード、エレキギター、のレコーディングを1日でする事に。
当然1日あれば録れるのだが、スタジオを移動しなければならず、いろいろ制約の
ある中なので、大変だ。

レコーディングの場所はエンジニアの佐藤さんが教えている専門学校のスタジオ。
16時頃入りだったと思う。この日は晴天だった。
ドラム笹井さん、ベースイトケンさんは16時に入って、鍵盤の吉村くんは
少し遅れてくる予定になっていた。
笹井さんはこの日もレンタカーだった。
駐車場からドラムを5Fのスタジオまで上げ、セッティング。
スタジオにはこの日お手伝いをしてくれた学生さんが既に準備を始めていた。

この日笹井さんはドラムを2セット持って来てくれた。
古いビンテージの物と新しめの物だったと思う。
部屋の鳴りによってドラムをセレクト出来るように配慮してくれた。
セッティングしたのはおそらくビンテージの方。結果そちらで行け、
セットの組み直しはなかった。


その間、イトケンさんはベースのセッティングも進めていた。
フレージングなどの確認もして、準備。

別のブースに置いたベースアンプ。これは専門学校の地下のライブスペースから
佐藤さんと僕でスタジオまで上げた。たしかアンペグ。
Skah Shah風のふくよかなLow-midを狙うため、密かに、でもないが、
EQを上げておいた。イトケンさん、レコーディングでもおしゃれである。

ドラムセッティング完了。笹井さん。



写真に写っているバスドラ脇の黒い丸い物はYAMAHA製のスピーカー型のマイク。

セッティング完了し、音作り。
笹井さんが積極的にドラムの音像作りに意見してくれた。
非常にクリアで良い音像のドラム。意図したロウミッドブースト気味のベース。
キックのアタックについてやり取りがあった。
久しぶりのスタジオ作業で、僕はなかなか耳がなじまなかったため、
いろいろやり取りが行き違ったりした。(まあこれはいつもの事だが。)

音作り中に鍵盤の吉村君も予定より早めにスタジオ着。
といってもこの時点で17時半ごろだったと思う。
鍵盤はコントロールルーム側で演奏する事になった。
(吉村君の写真はない。すみません。)

演奏の準備が出来、クリックの準備。
僕は事前に自宅でクリックを数パターン用意していた。
というのも、4/4拍子の曲のなのだけど、曲中に数カ所3/4があり、強弱のあるものが
よい場合現場で作るのが大変そうだったからだ。
しかし、僕が用意したクリックが、どうもずれる。3/4の箇所が合わない。
結局、強弱のないもので演奏してもらう事に。

リハを開始。
イントロにディミニッシュコードをユニゾンし、かつシンコペーションする
リフがあるのだけど、そこが難しい。
なかなか3人の息が合わない。何度かイントロをリハし良くなった。
(そしてこれは後で気付いたのだけど、実はこのイントロ、デモやリハの時よりも
一拍減って、3/4になっている小節があったのだ。どうりでクリックが合わないはずだった。現場でプレイしたメンバーも、聴いている僕も誰も気付けなかった。かつ結果3/4になっている方がすっきりしてよかったと思う。結果オーライ。)


通しの演奏は全部で3テイクのみだった。

鍵盤の吉村君は1テイク目からスパークしていたようだ。
彼は曲の共作者であり、曲が生まれた瞬間に立ち会っていたためか、
よく曲を理解していたのかもしれない。
笹井さんもアウトロで素晴らしいプレイをしていた。
3テイク目で全体もまとまり、
時間的にもギリギリだったが、素晴らしい演奏が録れた
イトケンさんもハイフレットを使った、らしいプレイと、安定したリズムで演奏をしてくれた。
このテイクもアウトロの笹井さん、吉村君の熱い演奏素晴らしかった。
曲は恐らく難しい部類に入る曲。
リハ一回で、3テイクでこれが出来るメンバーにとても感激した。
 
細かい録り直し部分を僕が決め、追加のシンバルも含め、ドラム、ベースの順で録り直していった。
鍵盤に関しても録り直してした部分があったかもしれない。
とにかくスタジオの使用時間は20時頃までで、そしてその後別のスタジオでのギター録りもあったため、時間の管理に非常に気を使いながらの判断は、
プロデュース、ディレクション経験の少ないにはとても大変なことだった。
細かいことが思い出せない。

結局ギリギリまで時間を使い、ドラム、ベース、鍵盤のレコーディングは終了。
片付け終わった時点で20時半は過ぎていた。
僕はまったくなにも演奏していないのにも関わらずこの時点でかなり
体力を消耗していた。それくらい緊張と集中力を要したのだけど。情けない。

鍵盤の吉村君は自分のプレイに納得が行かないようだったので、
僕の自宅で後日録り直しする事に。せーのでのプレイではなくなったが、
納得いく演奏を目指したかったのでそうすることにした。

協力してくれた学生さんに感謝しつつ、エレキギターのレコーディングに移るため、
佐藤さんの車で初台のスタジオノアへ。


結局着いたのは22時前。21時からスタジオを押さえてあり、
ギタリストのネロさんには待ってもらっていた。
着いたら笹井さんも先に寄ってくれていて嬉しかった。
しばし話をして、笹井さんは帰られた。お疲れさまでした。

ギターアンプはツインリバーブとVOXをレンタルしていて、
最初はツインリバーブで試していたと思う。
うまくイメージする音に鳴らず、VOXに変えて試したり、
ピックアップを変えてもらったりと試しに試し。



結局どちらになったかも覚えていない。
スタジオも簡易録音部屋のようなところで、機材セッティングの時間も結構かかり、
1時間延長しても録音出来たのはストロークのリズムギター、
1パートのみだった。
ネロさんも3/4が入ったり、ポリリズムがあったりと、
曲の難しさに少し苦戦していた。

終了後、佐藤さんネロさんと話して、
歌録りの日に、歌の前に専門学校のスタジオで残りのギターを録る事になった。
その日も2つのスタジオを移動することに。。

終了時刻25時。スタジオ代金を払い忘れそうになる程に疲れた。

長丁場のレコーディングを温かく的確に進めてくださった佐藤さんに
感謝の1日であった。

気合いのいるレコーディングはまだまだ続いた。

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PS

このレコーディングで録音した新曲が収録されるコンピレーションが
いよいよ9/19発売です。

2012/09/19 
定価:¥ 2,310(税込)OTCD-2829

1. 東京60WATTS / 月見ル君想フ
2. 寺前未来 / ペーパードライバー
3. クノシンジ / Bon(nb) Odori
4. ムーン(ス)ライダース (佐々木良&伊藤健太) / 日暮れのメロディ1993
5. Natural Records / しゅわしゅわ
6. 宇宙遊泳 / 千切雲
7. A.D.O. / 月見ル君想フ
8. bananafish / ひとりぼっち
9. Suzken / さまよう月