2012年8月28日火曜日

レコーディング回想記④

6/19(火)。
この日は先陣、ドラムのみのレコーディングの予定日だった。
今回のレコーディングは、いつもライブでお世話になっているバンドメンバーで
臨んでいて、ドラムは笹井享介さん。元ゲントウキメンバーで、いろいろな
アーティストでのサポート等でも活躍されている方だ。

この日のレコーディングはエンジニアの佐藤さんが教えている音楽の専門学校の
スタジオをお借りして行う予定だった。
午後4時前に後楽園にあるその学校に電車で向かった。
笹井さんはその数日前に車が故障したそうで、わざわざレンタカーしてドラムを
持って来てもらっていた。

駅の改札を出ようとしていた時に、電話が鳴った。
エンジニアの佐藤さんからで、学校を締めないと行けなくなった、と。
ちょうどその日は台風が近づいている日で、まだまったく嵐になっていない感じだったのだけど、国から学校等は生徒を帰して締めるように、とお布施が下ったようだった。
震災や台風等で帰宅難民を恐れて、国は早めに

唖然。
かなり苦戦して組んだスケジュールで、この日ドラムが録れないと、
もはやバンドでのレコーディングが無理、になる可能性が高かった。
急遽練習スタジオなどに機材を持って行ってなんとか録る方向でも
考えたが無理そうだった。僕はこういう時、逆になんだか冷静になれるの。
なぜだか。

とりあえず学校前に着いた笹井さんと、佐藤さんとで話し合い。
3人でいろいろ考えを巡らせていると、誰かがはっと気付いた。
どうもおかしい。
その翌週、同じ学校のスタジオでベースとキーボードを録る予定になっていたのだが、
なぜかその日の笹井さんのスケジュールが空いていた。
その日に録れる!

もともと日がどんな予定だったかは覚えていないが、どうも予定組をぐるぐるぐるぐるやっているうちに、スタジオやメンバーの予定が変わって、いつのまにか翌週、ドラム、ベース、キーボードをせーの録れる(みんなで同時に演奏して録音することをこんな風に言う)スケジュールになっていたのだった。セーフ。
というかむしろせーので録りたかったので、災い転じて、である。
3人で笑って、その日は解散決定。
かつ翌週の火曜日、1日でドラム、ベース、キーボード、そしてエレキギターを録る、
というハードなタイムスケジュールが確定した。

帰りはまだ荒れる前の比較的穏やかな平日の夕方を、
笹井さんの運転で家まで送ってもらうドライブを楽しんだ。

その日の夜は大荒れ。
窓の外で折れそうになる街路樹を見た。

次回、6/26(火)のハードなレコーディングを回想し記す。


2012年8月4日土曜日

レコーディング回想記③

6/15(金)に最初で最後のリハーサルがあった。
もう一度バンドメンバーを紹介しておくと、
笹井享介(Drum)、伊藤健太(Bass)、ネロ(Guitar)、吉村隆行(Keyboard)。
で、この日は鍵盤の吉村君は欠席。
残りの3人と、途中からエンジニアの佐藤さんも顔を出してくれた。

事前に送っておいたデモ、譜面を元に、ネロさんは遅れてくる予定だったため、
僕を含めた3人でリハ開始。
この時まだ歌詞は仮のものしか出来ておらず、
仮詞で歌ったりもしたのだけど、アレンジ、演奏に集中するため、
僕はエレキギターだけを弾いた。
途中からネロさんが来ると、僕はエレキギターを弾くのをやめ、
ドラム、ベース、ネロさんのギターのプレイやアレンジを聴く事に集中した。

この日ベースのイトケンさんは、事前のデモのやり取りでポールサイモン『グレイスランド』のようなフレットレスベース、と話をしていたので、
フレットレスのエレキアップライトベースを持って来ていた。
フレットレスニュアンスは良い感じだったのだけど、サステインやサウンド的に
エレキベースの方がよさそうだったので、本番はエレキベースで、とお願いした。
間奏の折り返し部分にE69→E♭69→D69、という半音経過のコード進行があり、
そこに面白いフレーズを、という宿題を出させてもらった。

笹井さんは少し前まで体調が良くなかったと話を聞いていたけれど、
練習もしていると言っていて、プレイはいつもの素晴らしいドラムだった。
ベースと同じく、間奏の折り返し部分によい感じのフィルをもらったり、アウトロに
ロールやタムを絡めた自由なプレイを入れてもらったりした。


ギターのネロさんは最初から「曲難しいね(笑)」と言っていた。
スタジオでも苦戦していた。
Aメロやアウトロ前に4/4の中に3/4が入り混じっていて、そのタイム感になかなか慣れない様子だった。
アウトロにポリリズムっぽいフレーズがあり、それも苦戦していた。
僕が勢いで録ったデモのギターが、結構フレーズとして決まっていて、
それをなぞってもらう作業になってしまった。
とりあえず、リハではギターソロなど、諸々宿題が残った。

皆苦労したのは、イントロ。
イントロからいきなり全員のユニゾンフレーズなのだ。
ここはかなり練習した。
8分音符の裏から四分音符の3連が入ったり、と微妙なフレーズ。
しかも、後々レコーディングした際には、いつの間にか一拍消えて3/4になっている箇所がある、
というミラクルも起こった。

いくつか課題を残しつつも、リハ終了。
リハ参加出来なかった鍵盤の吉村君とは電話で話しつつ、本番ばっちり弾けます、と安心のコメントをもらい。

本番のレコーディング、まずはドラムのレコーディングが6/19(火)の予定だったのだが、、、。