2012年7月26日木曜日

レコーディング回想記②

6/2に作曲を終え、作詞より先にまずアレンジにとりかかった。
今回の曲、前回から書いているように吉村隆行くんとの共作。
作曲セッションの時点で仮のエレキギターとピアノが入っていたように思うので、
そこから足し算のアレンジだった。
バンドのレコーディング、という外的要因があるため、上モノに頼らない、
バンドらしいサウンドを心がけつつ、最近興味を持っているアフリカ、そしてハイチのリズム、サウンドを取込もうと試みた。

そもそも僕がワールドミュージックに惹かれるようになったきっかけの一つは、
ポールサイモンの『Graceland』というアルバム。
ポールサイモンはサイモン&ガーファンクルの片割れで、
コンビ時代ほぼすべての作詞作曲の手がけた。
分裂後のソロアルバムとしては6枚目。
アフリカのミュージシャンと作り上げたサウンド。
1986年のグラミー賞最優秀アルバム賞受賞作品。
最近リマスタ盤が再発、僕はボックスセットを購入しました。
ライブ映像がかっこいい。
こちらはスタジオ録音、タイトル曲「Graceland」。



このアルバムのサウンドに加えて、最近かなり気に入って毎日のように聴いている、
ハイチの70年代のバンド、skah shahの『1』というアルバムのサウンド。
これも取込もうと試みる。
ハイチの音楽はアフリカのリズムから生まれ、さらにフランス支配下だったために、西洋の影響も受けた。さらに隣国ドミニカ共和国発祥のメレンゲから派生して、コンパというジャンルを確立。このアルバムが出た70年代はmini jazzと呼ばれる、バンドサウンドでのコンパが生まれた。

『Graceland』と比べて月とスッポン、ほとんど知られてないアルバム。

この2枚のサウンドを参考にしつつ、作った曲はツーファイブを多用した、
ジャズ、ビバップ的なコード進行もあるので、「西洋のハーモニーとアフリカのリズムの融合」、
と大して新しくもない大それたテーマを掲げてアレンジ。
skah shahの方は吸収出来なかったけれど、『Graceland』のほうには少しだけ
影響を感じられるサウンドになった。そもそもskah shahには大量のパーカションが
溶けていて、そもそも近づけなかったのかもしれない。イントロやコーラスに雰囲気は出た。

ちなみにデモの時点での仮タイトルは「moondance」。
2人で作曲した時にはなかった間奏、アウトロのコーラスや、
ポリリズム的アプローチも投下。完全にモノに出来ていないチャレンジングな
ポリ。その後のリハの時か、ドラマーの笹井さんには「moondanceなのに全然踊れない」と言われた。

ちなみにデモを制作しながら、ほぼ毎日メンバーのスケジュール調整。
これが非常に大変だった。
皆忙しい方々の上、スタジオの空きとの闘い、予算が出ないプロジェクトなので
自分の財布との相談。
考えてみれば、こういったスケジューリングは音楽を始めたときから、
ずっと誰かにやってもらっていたのだ。随分楽させてもらっていたのだと実感。
(さらにレコーディングが進むにつれ、いかに昔の環境が良かったかを痛感。)

メンバーにデモを送り、吉村君から非常に好感触をもらい、
行けるかも!と自信になった。
ポリリズムに関するアドバイスももらった。

その後、スケジュールのメールのやり取りで、6/15(金)の夜に最初で最後のリハーサルが決まった。


P.S.
ワールドミュージックに興味を持つようになったきっかけのもう一つが、
神森徹也さん。
以前から親しくさせて頂いていたのだけれど、昨年のイベントに出て頂いてから、
神森さん主催ポリリズム研究会、に参加するようになり、アフリカのポリリズムの
研究を一緒にさせて頂いている。そのおかげで、アフリカの音楽の魅力を
理解出来るようになった。
そんな神森徹也さんのライブが8/17深夜に吉祥寺スターパインズであります。


2012年7月22日日曜日

レコーディング回想記①

ブログを書くことを一ヶ月半も忘れておりました。
その間に、久しぶりにクノシンジ名義で1曲、コンピレーションに参加が決定し、
レコーディングも完了しました。

今年に入ってからやっていた制作も一段落、次になにをしようか、と迷っていたところお話を頂いて、参加を即決。とりあえず、宅録でも練習スタジオで強引に録音する、とかでもよいから、何でもやってみよう、と思い。
そこで決めた事は、
①いつも一緒にやっている吉村隆行くんと共作で作曲しようということ
②ライブでお世話になっているバンドメンバー(伊藤健太さん、笹井享介さん、ネロさん、吉村隆行くん)で録ろう
ということ
でした。

そしてバンドメンバーに連絡を取っていたところ、ドラマーの笹井さんが、知り合いのエンジニアさんに当たってみよう、と言ってくれました。僕も一度お会いした事ある、佐藤清志さん。そうして、レコーディングをお願い出来ることになりました。

6/2(土)
まずは作曲。午後からいつものように吉村隆行君が家に来てくれ、共作を開始。
吉村君とはここ半年程共作作業をしていて、ほぼ毎回一曲生まれている事から、
今回も一日あれば一曲必ず出来る確信があり実行。
今回のコンピレーションのお題で「月」というテーマがあり、
最初は採用した曲とは違うメロディ、コードで作っていたのですが、
4時間程進めた後、行き詰まり、そこからそれを捨て1からの作曲を開始。
何となくさっと良いものが出て来て割とさくさく完成。作曲完了。
吉村君とのユニット用に書いた曲のノウハウをここでも活かした。
吉村君はいつもハーモニーに詰まったときに新鮮なコードを提供してくれる。